ハッスル10(後編)

結構間が開いちゃって記憶があいまいなんですが、前編だけで終わっちゃったら気持ち悪いので一応続き。

第五試合 ハッスルあちち大谷vs島田二等兵
まぁ、普通に島田が試合することはないだろうとは思ってたけど、まさかシルバ28号が出てくるとは。
バカだ・・・。(いい意味で)
試合はリモコンでの操作がうまくいかなくてシルバが引っかかっちゃったりとか、大谷がリモコンを奪って逆襲とか、角を折られて正気に戻ったシルバが暴れたりとか。
やっぱ大谷さんは客を煽るのが上手かったです。

第六試合 “ハッスルK”川田利明 石狩太一 田中将人vsブルーノ・ヘラクレス キング・ギラファ アン

・ジョー司令長官
試合前のスキットでテレビに写ったインリン様を舌でレロレロする石狩に場内爆笑。
虫モンスターは時折手でハサミっぽい動きをしながら「シャッ!シャッ!」とか言ってました。
試合は川田組が優勢になると石狩が勝手に交代してピンチになり、結局負けちゃうという結果。
存在感というか、目立ってるのはやっぱ石狩でしたね。良いキャラしてます。


っていうか、やっぱインリン様ですよ。この日二番目の盛り上がり。
なんか体の側面がバックリ出てる衣装着てました。エロス!
で、もちろんM字ビターンの洗脳を受けてきたんですが専用の台が僕らが座ってる方まで回転せずに戻って

言っちゃったんでショボンでした。


第七試合 “キャプテン・ハッスル”小川直也vs安田忠夫
僕がこれ以前に唯一生で見たことのあるプロレスが2002年のG1だったんですが(これ。http://www.njp-w.jp/result/2002/0803_0811/0807_01.html
このときも安田が出てたんだよね。なんか因果を感じます。あの時はまだ魔界とかなかったなぁ。
試合展開はまぁ四の字の攻防があったり、STOがあったりと普通に終わりました。っていうかあんま印象に残ってない。


で、この日のクライマックス高田総統登場。
いつも通り何か話し始めるんだけど・・・・・・マイクが入ってない!崇高な高田総統なのにすごいマヌケな光景。
マイクのスイッチが入ったら開口一番「帰るぞ!」場内爆笑。
気を取り直して喋りだすも今度は「・・・噛んじまった。」場内爆笑(その2)。
「もう帰っていいか?」「もういいだろ?」などなど駄々をこねる総統。かーわいーい。
小川がハッスル音頭でスベッたのにまた懲りずにCDを出したことをいじる総統。
確かにありゃキツかった。(これね。

勝手に侵略者

勝手に侵略者


「うるせぇ!そんなことよりさっさと一億出せ!」と小川。
「そんなに欲しけりゃくれてやる!」と総統が合図をすると同時にリングに飛び交う大量のお札!
しかし、それは「円」じゃなくて「モンスター$」だったとさ。
試合が終わってからこのモンスター$を拾いに客が群がってました。
僕も友達に頼んで二枚ゲットしました。(笹原GMが普通に『はい。これあげるから帰って』みたいな感じで渡してくれたそうです。)
なんだかんだありつつ高田総統は去っていったとさ。
安田が小川に保証人になってもらうことを条件にハッスル軍入りを決意し、最後の締めに。
そこで出てきたのが、そう、レイザーラモンHG。この日一番の盛り上がりです。
腰を十回以上振る激しいハッスルで「ハッスルハッスル、フォー!」と会場を盛り上げまくり。
小川も安田も笑ってました。
会場も一緒に激しいハッスル。でもバラバラだったので「合わせにくい、フォー!」とハードゲイ
やりたい放題やった挙句、「じゃ、小川さん後よろしくお願いします。」
「これの後やりづれぇなぁ」とたじろぎながらも「天国の橋本真也もハッスルするぞ!」と最後のハッスルポーズを決める小川。
銀テープが飛んで大団円。
最後に四方に三人でハッスルハッスル。(なぜか最後に「フォー!」をするのがデフォルトに。)


全体の感想。
まず、橋本の追悼セレモニーについてはあれがベストな形式だったと思います。
高田総統のセリフとかに絡めなかったのは正解だったと。
挿入のタイミングも休憩前だったので一回気持ちをリセットしてから後半を見れたし。
何回も言いますけど、興行の最中に本当に橋本の死を全然感じなかったんですよ。
うちに帰ってから高田総統の「僕は死にましぇん!」が不謹慎だとかいう意見を見たんですが、言われてみればそうだなーくらいで。現場では全然気づきませんでした。
そのくらいハッスルの世界観に引き込まれてたんですね。


次、試合内容。
今まで何回も「ハッスルは試合以外は面白いけど試合が最悪」っていう意見を見てたんですが。そしてそれを承知で見に行ったんですが。
あそこまでとは思わなかったなぁ。
他のプロレスの興行見ないんで比べられないんですけど、客席がすごいシーンとしてる。
これじゃあ福岡の客はしょっぱいって言われてもしょうがないなぁとか思ってました。(そして実際アンジョーに言われました。)
たぶんレスラーもやりにくかったんじゃないかなぁと申し訳なくなったり。
「でも悪いのは客を沸かせられない試合をするレスラーじゃないのか?」「っていうか、こんな気を使われてる時点でダメなんじゃないの?」「でも観客は第三の選手っていうしなぁ・・・」といろいろ考えちゃいました。
まぁでも全く盛り上がってないわけじゃなく、煽られたらノるし、派手なムーブがあったら「オー!」とか言うんですよね。
僕なりに考えた打開案としては
・派手で分かりやすい動きを増やす。理想はドラゴンゲートみたいな。
・煽りの起点を作る役、またはサクラの客を入れる。中村カントクとか島田・アンジョーがこれをやれば良いと思うんだけど。
・それぞれがこれが決まったら決着っていうフィニッシュムーブを持つ。要はWWEのやってることなんですが。なんかゴチャゴチャやってるなぁと思ったら訳のわからんうちに終わっちゃってる試合が多かったんで。
客層見てると、プロレス初心者層を取り込むことにはかなり成功してたと思うんで、新しいプロレスを作りたいんなら試合も初心者向けにしてみても良いんじゃないかと。
要は「お約束」を増やしたらいいと思うんですよ。「よっ!待ってました!」みたいな。
つんく♂さんもどっかで書いてたけど吉本新喜劇や宝塚の発想です。
インリンハードゲイに関しては僕は「是」ですね。
WWEにだってディーバとか試合をしないマネージャーとかいるし。
ただ、本編のプロレスよりこのへんが盛り上がってるっていう状況はどうなのかなぁと思います。


まぁ、楽しかったかつまらなかったかと聞かれたらすげぇ楽しかったです。
でも、これはPPVで見た方が安い上に生で見るより面白いんじゃないかという気がしました。